海外ゴルフ紀行・オーストラリア編      (藤沢市ゴルフ協会会員 F.H 記)
    
    約2週間の滞在記である。 少し長くなるので前半と後半に分けて載せることにする。後半は約2週間後掲載します。

       夫の赴任でオーストラリア・ブリスベンに最初に行ったのは30年近く前になる。ブリスベンはオーストラリア・クインズランド州
    南東部に位置する州都でシドニー・メルボルンに次ぐ第3の都市である。
    日本とは季節が逆になる。気候は亜熱帯気候で、夏は11月〜2月で日中は34,5度Cと気温が上がるが、乾燥しているので日陰に入ると
    それ程の暑さを感じない。
    ただ、オーストラリアではオゾンホールの為、日差しを浴び過ぎて皮膚がんになる人が少なくない。日傘や日焼け止めは欠かせない。
    冬は6月〜8月で朝晩少し冷えることもあるが、日中は日差しが強く半袖でも大丈夫だ。プールで泳ぐ人もいる程だ。

    通算5年間滞在した。滞在中ブリスベンゴルフクラブに入会しゴルフを楽しんだ。
       ブリスベンゴルフクラブはブリスベン市で最も古い(設立1896年)由緒あるメンバー制ゴルフ場である。
                  下記写真・ブリスベンゴルフクラブハウスとゲート
         クラブハウスはクインズランドスタイルの建物。暑さを凌ぐ為に高床式の建築様式になっている。
    
   さて、今回のブリスベン行きは帰国後何回目になるであろう。最初の15年程は毎年、その後は2年毎に行っているだろうか。    行きたくなる理由としてはゴルフ好きの私にとって、まずショットやアプローチの練習が芝から打てること。気候が一年中良いこと。友達に会えること。    良いコーチがいることであろうか。 コーチはイアン・トリグス(Ian Triggs)と言う。過去の滞在中ゴルフのレッスンを受けていた。 その後帰国してからも1年毎或いは2年毎にブリスベンに行き彼のレッスンを受けている。     前置きはこのくらいにして今回の本題に入ろう。 平成30年3月1日、2年振りのオーストラリアに向かっている。これまでの滞在はゴールドコーストのゴルフリゾート地だったが、今回は久しぶりにブリスベンに     滞在することにした。コ―チのイアン・トリグス(Ian Triggs)がこの時期本拠地としているブリスベンのブルックウォーターゴルフクラブ (Brookwater Golf Club)でのレッスンとなったからだ。 一日目 午前5時40分ブリスベン国際空港着。日本からいろいろ食料品を持込んでいるから検閲されることを覚悟していたが、案外すっと通してくれた。     事前に入国カードにきちんと記入しておくことが肝心。少しでも怪しまれると徹知的に調べられる。     オーストラリアは持込み品に厳しい。靴(ゴルフ靴等)は特に奇麗に底を洗っておかないといけない。少しでも土がついていると奥に持って行かれ洗われる。     卵が使われている食品(パッケージに卵の記載があると駄目。検査員は漢字が読める。油断大敵)は持込み出来ない。          ゲートを出てると、20年来懇意にしているレンタカー屋が待っていてくれた。     レンタカーをして、ブリスベンのホテルには前もって早いチェックイン(early checkin)をお願いしておいたが10時と言われていたので少し時間稼ぎに途中の スーパーに寄って食料品を調達する。     20数年前は土・日曜日はお店は閉まっている所が多かったけど、今では土・日曜日閉まっている所は無い。ここは空港に近い為24時間営業になっていた。 前にはなかった所で、数年の間にあちこち開発されているようだ。     ホテルはブリスベン市にあるセベルキ―ウェストホテル(Sevel Quay West Hotel)で、リビングルーム・寝室・キッチン・洗面所(シャワールーム/浴槽付き)     ・ランドリールーム有りの部屋だ。目の前は広大なボタニカルガーデンが広がっている。      写真左・ホテルの部屋から見たボタニカルガーデン               
ボタニカルガーデンボタニカルガーデンボタニカルガーデンボタニカルガーデン
      少しゆっくりしてから市街に出て、こちらで使う携帯電話のシムカードを調達にボーダフォンの店に入る。携帯電話は以前にこちらで買って 持っていたもの。 15日間のみ使用するだけのシムカード(データ―通信をする為に必要なチップ)を買う。20豪ドルだ。安いものだ。     それから日本総領事館に行って運転免許証の翻訳を依頼する。出来上がるまで3日間かかるが取り敢えずは日本の免許証でも大丈夫なのでその間おとなしく 運転することにする。 二日目 早速イアン・トリグス(Ian Triggs)のゴルフレッスンが朝9時に入っているので、6時に起き用意する。 イアン・トリグス(Ian Triggs)はオーストラリア全土でベスト50に選ばれる優秀なコーチである。彼に20数年来ゴルフスウィングの指導を受けている。          彼の生徒(プロゴルファー)は沢山いるが、その中で活躍が見られる選手達は(私の知るところでは)下記の方々。      ・オーストラリア女子プロ・Karrie Web (カーリー・ウェブ)選手                         メジャー7勝・全米女子41勝・全米女子賞金王3回等輝かしい成績を収めている。      ・オーストラリアの男子プロJohn Senden(ジョン・センデン)選手                        US PGAツアー2勝(2006年と2014年)      ・韓国女子プロの池恩熹(Eun-Hee Ji)ジ・ウンヒ選手                          2009年全米女子オープンで優勝 現在賞金ランキング(米国女子)で4位であ  ・日本の女子プロ上原綾子プロ(現在アメリカでプレー中)のコーチもしていたこともある。     また、彼の生徒でオーストラリア女子プロのカリス・デビッドソン(Karis Davidson )が今年日本のプロのトーナメントに参戦する事になった と教えてくれた。今度トーナメントを見に行く機会があった時は声を掛けてあげてと言われた。     さて、朝食の用意だ。大小の鍋やフライパン、お皿等キッチン用具が揃っているので不便無く料理が出来る。     オーストラリアは電圧が240ボルトと高いのでお湯を沸かすにも電気ポットで直ぐ湧くし、調理用電気コンロも直ぐ熱くなる。     また、携帯やノートパソコンなどの充電は差し込み口(オーストラリアはハの字の形をしているので日本でその形の差し込みソケットを調達)を買って     持って行けば変圧器無しでも大丈夫だ。          余談はさておき、朝食を済ませBrookwater Golf Club に向かう。     ブルックウォーターゴルフクラブ(Brookwater Golf Club) はブリスベンから西に約40キロに位置し、グレッグ・ノーマン(オーストラリアの嘗ての プロゴルファー・ヒーローである)の設計によるゴルフ場でクリークや起伏のある林間コースで難しい。     1時間のレッスンを終わり、少し自分で練習してからホテルに帰る。ゴルフ場とホテルまでは約30分。主にハイウェイなので距離の割には早い。     左写真はブルックウォーターゴルフクラブゲート   中央写真・練習場の子供達       右写真・ドライビングレンジ       
ブルックウォーターゴルフ倶楽部ゲート子供達レッスン風景 子供達レッスン風景
  三日目 日曜日だ。今日はホテルで休養した。夕方になって少し運動の為ホテルの前のボタニカルガーデンをウォーキング&ジョギングした。 四日目 月曜日。第2回目のレッスンを受ける。今日はアプローチとパッテイングを見てもらった。下記写真、Ianのお手本のアプローチショット。     少し離れた所では小学生らしき低学年の子供達がゴルフのレッスンを受けていた。(上記写真)見ているとレッスンと言ってもクラブを持ってのレッスン では無い。ボールらしきものを投げ合っていた。まず遊ぶことから始め楽しませることのようである。 五日目 火曜日はブリスベンゴルフ倶楽部の女子のコンペの日だ。女子は毎週火曜日・木曜日がコンペの日で、男子は月・水・金曜日がコンペとなっている。     友達と一緒にプレーをすることになっていたのだが、前夜から朝方までひどく雨が降った為、コースの状態が悪くクローズになってしまった。 仕方ないから帰りに日本食料品店に寄って、納豆・油揚げ・レンジでチンするご飯等を買った。     約日本の2倍の値段である。     現地のスーパーマーケットでも日本食料品、例えば豆腐や醤油、すし酢など売っているので、わざわざ日本食品を求めずとも何とかなる。     折角オーストラリアに行ったのだから、現地の美味しい物を食べた方が良い。     牛肉は日本で売っているオーストラリア産のより現地で売っている牛肉の方がズート美味しい。サーモンも美味しい。チーズも豊富にある。     それにマグロがある。南マグロ赤身が近海で取れる。これまた、美味しい。新鮮はものを売っている魚屋に行けばさしみで食べられる。     日本人が良く買いにくるので、「さしみで食べられる?」と聞くと教えてくれる。     果物ではマンゴが美味しい。マンゴの出廻る時期は11月から2月頃である。     私が行った時は既にマンゴのシーズンも終わりの頃であまりスーパーには置いてなかったが何とか一つ求め食べることが出来た。ラッキー!     マンゴーの値段は豪ドルで3.50ドル程した。1ドル85円の換算で約300円となる。 六日目  水曜日。 友達がランチを一緒にと、レストランを予約してくれていた。     ランチを一緒にする友達の中の二人はブリスベンに住んでいるが、     あとの二人は現在はゴールドコースト(70km)とサンシャインコースト(80km)     に住んでいてわざわざ来てくれた。2年振りの再会で、美味しいランチとおしゃべり     (なかなか井戸端会議のおしゃべりにはついて行けないけど)     楽しいひと時を過ごした。


七日目           写真左・ブリスベンゴルフクラブの18番ホールからクラブハウスを見る 木曜日。 今日も女子のコンペの日だ。 友達三人とプレーすることになっている。 コースの状況がまだ少し悪いので乗用カートの使用は出来ないとのことで、     手引きカート(無料)を借りて18ラウンドプレーした。 日本ではキャディさんがいろいろ世話をしてくれるのだが、こちらでは自分で     全部やらねばならない。     コースはほとんどアップダウンは無いが、芝生の上を手引きカートを引いて ラウンドするのは、膝の悪い身にとってちょっとしんどい。     様子を見て9ホールで止めるかも知れないと言いながらも18ホール廻ることが出来た。     

八日目  ボタニカルガーデン 金曜日。今日はホテルで休養する。夕方ホテルの前のボタニカルガーデンを散策する。 宿泊のホテルは奥に見える手前の高いビルとの間に挟まれて良く見えないが、このホテルは     25か26階建てで上層階(何階からかは定かでないが。。)は居住階になっていて日本で言う マンションである。下層がホテルになっている。



九日目 土曜日。Ian Triggs の3回目のレッスン日である。パッテインググリーン場にイアンコーチと彼の生徒のプロゴルファーのジョン・センデンがいた。     その後私もアプローチとパッテイングを見てもらった。 十日目      友達     ゴールドコースト     写真右・ゴールドコーストに向かって        写真右下・ゴールドコーストからのハイウェから ブリスベンシティーを見る 日曜日。ゴールドコーストに買い物に行く。 ゴールドコーストはブリスベンから南に 約70キロ離れたところである。ハイウェイで     100キロから110キロ走行で約50分で到着する。     ハイウェイからシティー見る     もう一つの目的はゴールドコーストのロイヤルパインリゾートで働いている     友達に会うことになっている。二人で話していたら、彼女の友達が来た。     私の友達(カナダ人)とその彼女はアメリカ のツアーでプロとして4年間プレーをした 経験があり,オ―ストラリアに帰って来てから、一人はロイヤルパインで働き、 もう一人は数人にゴルフのレッスンをしている。     ロイヤルパインリゾートは嘗て松下(パナソニック)が経営していたところ    (現在は現地の会社がやっている)ので、日本人のお客にも慣れている。     日本の高校生が20人ぐらいゴルフの練習をしていた。友達の話だとどうやら東北福祉大のゴルフ部の生徒達のようである。     前に松山英樹プロも来ていたと話してくれた。     そう言えば、2年程前にここの練習場にたまたま来た時、ゴルフショップで谷原秀人プロと藤本佳則プロ等に会ったことがある。     プロのシーズンオフのトレーニング地になっているようだ。 十一日目 月曜日。 午前中Ian Triggsの4回目、今回最後のレッスンを受ける。 午後、友達がホテルに会いに来てくれた。2時間程ホテルの部屋で歓談した。 十二日目   火曜日。ブリスベンゴルフ倶楽部でいつもの女子のコンペ がある。今日も友達がアレンジしてくれた。プレーは 18ホール、スル―で廻る。      毎回20組総勢80名ほどのコンペである。      ラウンド終了後、カードに記入したスコアーをマーカー とチェックしたら機械に通す。 自動的にスキャンされ 、コンピューターに取り込まれるようになっている。 万が一サイン忘れがあっても、機械が知らせてくれ、 ペナルティにはならないとのこと。      プレーが終わると皆ラウンジでお昼を食べる。      午後1時ぐらいからプレジデントの挨拶と通達事項の話に続きキャプテンが前回の成績を発表し、賞品授与を行う。      賞品と言ってもボール一個である。毎週二回行われるから特別なコンペ以外は大した賞品は出ない。      特別なコンペの時(ボードイベント)はコーヒーカップとかお皿とか実用品が賞品となるが、それも皆からの寄付の品である。      当日の成績は皆が昼食を取っていたり、役員の話の間にボードに流れている。とてもシステマティックだ。      午後二時には家路に着くことが出来るので、とても楽である。 十三日目       写真下左・ボタニカルガーデン岸から 右・ホテルの対岸からのブリスベンシティー                
     早いものでいよいよ明日帰る日だ。ラッシュになる前に対岸に出向きブリスベン市を撮った。      午前中銀行に行き、もろもろ手続き済ませた。その足でブリスベンゴルフ倶楽部に行きアプローチの練習をした。      帰って荷造り。夕方、友達の家に夕食によばれているので出かけた。      気が付いた海外ならではの社会制度や光景を写真に収めた。              
写真上左・ユーカリの花  ・自転車ロード   ・乳幼児連れの優先パーキングサイン   ・ペリカン(ゴールドコースト) 十四日目 朝9時55分ブリスベン発・成田着18時40分の便で帰路に着く。 機中から眼下にサンゴ礁が見えた。時に依っては、その日の天候状況をみて機長が ハート形のサンゴ礁が見える上空を飛んでくれる。 それを見ると幸運に恵まれるとの機長の話が付け加えられる。          今回残念ながらハート形のサンゴ礁は見ることが出来なかったが、 皆様には少しハート形に近い(?)サンゴ礁で我慢して頂くことにしよう。 完
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